March 2010
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人類は慈悲深い機械のゆりかごの中
The Pill versus The Springhill Mine Disaster Richard Brautigan
鈴木訳/リチャード・ブローティガン詩集『ピル対スプリングヒル鉱山事故』より 「人類は慈悲深い機械のゆりかごの中」
ぼくはそのことを考えるのが好きだ
(早ければ早いほどいい!)
インターネットの草原で
哺乳類とコンピューターが互いに共生する、
プログラミングのハーモニー
それはまるで純粋な水と
澄み切った空が触れあうみたいに
ぼくはそのことを考えるのが好きだ
(お願い!いますぐ!)
松と電子で満たされたインターネットの森について
そこでは鹿がハミングしながら散歩する
花びらが舞い咲きほこるような
コンピューターを飛び越えて
ぼくはそのことを考えるのが好きだ
(そりゃそうさ!)
インターネットの生態環境について
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ぼくは君のことをある人に伝えようとしていたんだ
Revenge of the Lawn Richard Brautigan
鈴木訳/リチャード・ブローティガン短編集『芝生の復讐』より 「ぼくは君のことをある人に伝えようとしていたんだ」
数日前のことだ。ぼくはきみのことをある人に伝えようとしていた。だって君はぼくがいままでに出会ったどの女の子にも似ていないんだもの。
たとえばぼくはこんな風に言うことすらできなかった。「そうだな。彼女は赤毛ではないけど、ジェーン・フォンダそっくりだね。口元もちょっとちがうかな。それにもちろん、映画スターでもないけどね」
でも君はジェーン・フォンダにはぜんぜん似ていないから、そんな風にも言えなかった。
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もしもしパパだ
もしもし パパだ。
わかいときの くろうは かってでも しろ!
というコトバも あるじゃないか。
パパは いつでも おまえの みかただ。
おそれずに ゆうきをもって やってみなさい。
ぼうけんの ふしめふしめには
かならずパパのところに でんわしなさい。
ぼうけんのきろくを つけてあげるからね。
おまえの ぎんこうこうざに
30ドル ふりこんでおいたよ。
キャッシュカードを もっているだろう?
キャッシュカードから ひきだして
じゆうにつかいなさい。
けんとうを いのる
パパだって
ヒーロー!
‥‥の ちちおやに なれるんなら
わるいきはしないぞ。
ワハハハハ!
ガチャン ツーツーツー
パパは いつでも おまえの みかただ。
ちょっとエッチで だらしのない
そして あたまのおかしい パパだけど。
でもほんとだよ。
ワハハハハ!
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別れた女の夢を見た
自分が見た夢の話なんてすごく個人的なことだし、内容だってぼやぼやととりとめのないものだし、何よりもオチがないじゃないですかオチンチンが。そんなものはわざわざ人に話すようなことじゃないってことは、そんなことはぼくもわかっているつもり。
でも考えてみると、敬愛する漱石先生も「夢十夜」を、敬愛するというよりはぼくの「文学的ヒーロー」であるジム・キャロルも「夢うつつ」を書いている。(あ、ジム・キャロルのはヘロインによる幻覚の描写だった)夢の話っていうのもそれはそれでありなのかもしれない。なのでぼくもちょっと真似してみたいお年頃。
こんな夢を見た。
小雪が舞い、寒い風が吹いている。ぼくは革ジャケットのポケットに手を突っ込んで、いかにも東京の東部に実在していそうな、鄙びた商店街を歩いている。吐く息がやけに白い。ぼくはマフラーに顔をうずめながら歩く。
「喫茶のーぶるはどこだろう?」
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ロックンローラーになりそこねた少年
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早く家に帰りたい【HOMEWARD BOUND】
その日ぼくは原宿駅の改札を出て信号を渡ったところ、竹下通りの入り口に立っていた。待ち合わせで人を待っていたんだ。ぼくは約束の時間よりもずっと早くその場所に着いた。そしてなにをするともなくただ立っていた。そのときの時間はまだお昼というには早い、ぼくの区分では朝と呼べるような時間で、定期的に改札口からたくさんの人たちが吐き出されていたからやっぱり朝なんだと思う。彼らは足早に信号を渡ってそれぞれの職場へと向かっていた。これから出勤なのだ。
そんな駅から吐き出される人たち、そして数は少ないけれど逆に駅に向かって歩く人たち。原宿らしい格好をした(ぼくにはそうとしか表現できない)カラフルな女の子が多かった。彼女たちはゆっくりと歩いて駅に向かう。これから家に帰るのかどうかはわからないけれど、会社に行くんじゃないのは確かだと思う。
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フルムーンパーティの夜
東京サブレinタイ 10
満月の夜 ─ ぼくの泊まっているゲストハウス前に、コ・パンガン(パンガン島)へと渡るトラベラーたちを満載したピックアップトラックがやってきた。今夜はサムイ島北側のビーチからコ・パンガンに向けて次々にボートが出るのだ。ぎゅうぎゅう詰めのトラックはいちばん最後にぼくを拾って、夜の道を船着き場に向かった。
バングラックピアという名の桟橋はもうすでにパーティ気分でハイになった白人旅行者たちでひしめき合っていた。百人は乗れるであろう大きなフェリーに乗り込むときに木製の桟橋がギシギシと揺れると、一斉にみんなで「Oooooh!」と叫んだ。
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キリストもヒッピーだったんだぜ
(@盆@)/ iPhoneアプリレビューブログ「東京サブタレニアンズ」にようこそ!
今日もとびっきりクールで便利なiPhoneアプリをみんなにご紹介しちゃうよ。というわけで早速、本日のオススメアプリはこれだー。
Tase-A-Hippie
カテゴリ:エンターテインメント
【アプリ詳細の翻訳】ハーイ!皆さんはヒッピーに電気ショックを与えたり、与えられたりしたらどんな感じになるか知りたいと思ったことはありませんか?そんな楽しいエンターテインメントなアプリがいまここに!あなたはきっと、宇宙と彼のみすぼらしい犬の“ラッキー”をも好きになることでしょう!宇宙からの130のサウンドとフレーズで、ウッドストックまでの道のりも笑いっぱなしだぜ!HAHAHAHA!
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無の一周忌
先日、娘といっしょに猫の墓参りへ行ってきた。ナーという名前の猫が去年のいまごろ死んで、一周忌だったのだ。ナーはクーという子と兄弟で、元気な子猫だったんだけど、二年前いっしょにうちにもらわれてきた。彼らに名前をつけたのはぼくの娘のあくびで、「無」と「空」というかっこいい漢字をつけてあげたのはぼくだ。
ナーはうちの女房が床にほったらかしていた刺繍糸を飲み込んでおっ死んだ。糸が胃の中でからまって腸への入り口が塞がってしまって、治療中に急死してしまった。獣医の先生も最初レントゲンを撮ったりしてたころはわっはっはとのんびりしてたのにナーが苦しみだしたら急に焦りだして汗かきながら「緊急救命室ER」みたいな必死の治療をしてくれたのだけども、治療の甲斐なく死んでしまった。
「す、鈴木さん…ダメだ。鈴木さん、ダメ…ごめんなさいね」
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おれたちのオン・ザ・ロード・アゲイン
ずいぶん前の話だが、ケルアックの『路上』─On The Road─ の翻訳を試みたことがある。『路上』は河出書房新社より福田実氏の翻訳で文庫が出ているが、その翻訳が特に気に入らなかったからというわけでもない。むしろ大好きだ。しかし、あんまりにも好きな海外作家の本を思い募って自分の手で日本語に訳してみたい、そんな乙女心を君はわかってくれるだろうか?村上春樹がサリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』を再翻訳して刊行したけれど、ぼくには彼の気持ちがなんとなくわかる。といってもぼくは白水社uブックス版が気に入っているし、村上春樹版は読んでいないんだけれど。
PENGUIN BOOKS版ペーパーバック『On The Road』の始まり。
I FIRST met Dean not long after my wife and I split up.
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遠い昔、人々はアメリカに住むと決めた
Revenge of the Lawn Richard Brautigan
鈴木訳/リチャード・ブローティガン短編集『芝生の復讐』より 「遠い昔、人々はアメリカに住むと決めた」
新しい女とやりたいな。そんなことを考えながらぶらぶらと歩いていた。冬の寒い日の午後、頭の中はそんなことでいっぱいで出歩いてたところだった。
向こうから背の高い女が歩いてきた。背の高い男が好きそうな女が。リーバイスをはいた若い獣のようなカジュアルさだ。5フィート9インチ(*約180センチほど)、青いセーターを着ている。締めつけられていない彼女のおっぱいは、波打つように揺れている。
彼女は靴をはいていない。
ヒッピー娘だ。
髪の毛がすごく長い。
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